デコパージュってなあに?

デコパージュとは、フランス語でDecouper(切り抜く、切りさく)を語源とす言葉で、

17世紀にイタリア、フランスで生まれたテクニックの流れを汲みアメリカで近代化された手工芸です。

基本は切り抜く、貼る、仕上剤を塗りこめる事ですが、その応用範囲は広く、木、金属、陶器、

プラスチック、皮、布、家具等のあらゆる物に包装紙、写真、アートプリント、新聞等を貼り、

上塗液を重ねて、デコレートするアートをデコパージュといいます。

歴史は古く何世紀も前に、デコパージュのようなものが中国、ペルシア等で発見されていますが、

今日私達が知っているデコパージュは、イタリアのベニスの家具職人が考案したものとされ、

18世紀に最盛期を迎えてフランス、イギリスへ流行したものと推測されます。

ギルド制下のベニスで彩色家具工業が全盛の当時は、有名な芸術家達が、デザインしたものを

ギルド階級の人々によって、彩色した家具にデコパージュを施していました。

マダム・ポンパドールやマリー・アントワネットなど、当時の宮廷婦人達に愛され、イギリスの

ロマン派詩人ジョージ・バイロン卿の作品は現在も残っています。

18世紀末のギルド制の崩壊後、デコパージュは廃れましたが、18世紀に入りアメリカで

デコパージュ用の塗料やアートプリントの開発に伴い、時代と共に受け継がれた技術が加わり、

今日では手軽なホビーとして広まっています。

デコパージュ作成で使用する基本用具

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はさみ

プリントを切り抜くのに使用する。刃先が薄く、よく切れるもの。
A カッターナイフ はさみで切り抜けないところに使用する。
B カッターマット カッターナイフを使用する際の下敷き。
C ピンセット 細かいプリントを扱う時に使用する。
D モデラ プリントに丸み、表情をつける器具。モデラがない場合はスプーンを利用。
E サンドペーパー #240〜#360。素材を滑らかにするとき使用する。
F 耐水ペーパー #400〜#600。仕上げに使用する。
G スチールウール 最終仕上げに使用する
H スポンジ 素材に凸凹を付けたり背景づけの際に使用する。
I 平筆、丸筆、細筆、目的に応じて使い分ける。
J ブレイヤー 接着のとき、空気と余分なボンドを押し出すのに使用する。
K 針、ようじ ニスを塗ったとき、筆の毛やゴミを取り除くときに便利。
L 汚れをふき取る。ガーゼ、綿シャツ等の古い物で良い。
M ワックスペーパー 油紙のことで、下塗したプリントや作品を包んだりする。

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